ユウスゲの苗植える 伊勢の赤井山、県の絶滅危惧種

【ユウスゲの苗を植える上野小児童ら=伊勢市上野町で】

【伊勢】三重県伊勢市上野町の赤井山(90メートル)の山頂付近で12日、地元の上野小学校の児童と地域有志でつくる「赤井山麓ゆうすげ保存会」が、県の絶滅危惧種に指定されているユウスゲの苗を植えた。

ユウスゲは、6―9月ごろ、ユリに似た黄色い花を咲かせる。かつて同山麓に自生していたが、鹿に食べられるなどして一時期ほぼなくなった。ユウスゲを復活させようと、有志らが山頂付近を整備して「ゆうすげの丘」と名付け、2017年から植栽を進めている。上野小の児童らも、昨年から活動に参加した。

この日は、児童34人と保存会の会員7人が協力して作業。用意した3万株の苗の一部は、1年生が9月に種をまき、会員らが育てた。児童らは会員に教わりながら、15センチほどの苗を丁寧に植え付けた。5年生の岸亮伍君(10)は「花が咲くのが楽しみ。多くの人に見てもらいたい」と話した。

苗は2年ほどで成長し、花を咲かせるという。保存会会長の上之郷宏也さん(75)は「5、6万本まで増やし、ユウスゲが咲き誇る名所にしたい」と話していた。