津市議会「市民クラブ」 政活費報告書に不審点 福田代表が会派離脱 三重

【存在しないハザードマップの配布状況を尋ねたアンケート結果】

【津】三重県の津市議会最大会派の「市民クラブ」(7人)が政務活動費を使って実施した市民意識調査に不審な点があることが11日、分かった。会派代表で、調査会社と委託契約を結んでいた福田慶一議員は同日、会派離脱届を加藤美江子議長に提出した。

不審な点が見つかったのは政務活動費の収支報告書。平成28年度から5年間、6回にわたって市民を対象とした意識調査を市内の調査会社に委託して実施し、約43万―60万円を支出したとしている。

これら収支報告書に添付された調査結果では、不自然な点や誤りが複数あることが判明。令和2年度の新型コロナウイルス感染症に関する調査では、調査手法や対象人数などの記載がなかった。

また、平成30年度に実施した大規模災害に関する調査では市には存在しない名称の「あなたの街の洪水ハザードマップ」の配布状況を尋ねる設問があり、51・7%が「配布された」と回答したとされる。

会派関係者によると、これらの調査は福田議員が本会議の個人質問で活用する目的などで実施。調査結果は会派内で共有せず、会派内の別の議員は「調査結果を見たことすらなかった」と話している。

経理責任者の村田彰久議員は「各議員が私に了解を取った上で(通帳を預けている)事務局に領収書を持って行っていた。福田議員は県議の経験があるベテランで、ちゃんとしていると思っていた」と語った。

福田議員は、会派を離脱した理由を「会派の皆さんに迷惑を掛けたので、会派内で相談して離脱することにした」と説明。調査については「毎年お願いしている会社だったので信用していた。チェックが甘かったところは反省しなければならない」と述べた。