多気町元職員に有罪 町から567万円詐取 津地裁判決 三重

三重県の多気町から現金をだまし取ったとして、詐欺と有印公文書偽造・同行使などの罪に問われた同町農林商工課の元職員、松本拓摩被告(35)=多気町丹生=の判決公判が10日、津地裁であり、四宮知彦裁判長は懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役3年)の判決を言い渡した。

四宮裁判長は判決理由で「体裁を整えた書類を準備して決済を得るなど巧妙な手口で、常習性が認められる」と指摘。「職務上の知識や立場を悪用して犯行を重ねており、仮想通貨の投資や借金返済に充てる現金欲しさから犯行を重ねたことは非難を免れない」と述べた。

一方、親の協力を受けて損害賠償金を支払っていることや職場を懲戒免職処分となり社会的制裁を受けているなどとして執行猶予付き判決とした。

判決によると、昨年8月から今年3月までの間、広告などを発注する架空の申請書類を作成して町から業者に代金を支払わせた後、自ら業者に発注を取り消し、松本被告名義の口座に代金を振り込ませ、計約567万円をだまし取った。