児童虐待、保護の手順確認 県内相談増加 児相と県警が連携訓練 三重

【警察との合同訓練で、母親役(左から2人目)を説得する児相の職員=津市高茶屋4丁目で】

虐待の疑いがある家庭を訪問し、子どもを保護する訓練が9日、三重県津市高茶屋四丁目の県警察学校であり、児童相談センター職員や警察官ら54人が参加し、立ち入り調査をして子どもを保護する手順を確認した。一見勝之知事や佐野朋毅県警本部長らが視察した。

訓練は、児童を一時保護するため、児童相談所が警察に援助要請を出したと想定して実施。3班に分かれ、うち2つの班は立ち入り調査を行い、残り1班は立ち入り調査を拒否されたため裁判所から「臨検捜索許可状」を得て強制的な調査を実践した。

警察学校にある訓練用の家屋で実施。児相の職員らは玄関で「お話ししたいので開けてくれませんか」と求め、自宅に立ち入った職員は「子どもさんの健康を確認させてもらいます」などと母親役に声を掛けながら、子どもの体を確認するなどした。同行した警察官が、「帰れ」と怒鳴り暴れる父親役を公務執行妨害で現行犯逮捕する訓練もあった。

県警人身安全対策課の山﨑正法課長は訓練後の取材に「市町や児相と連携して1件でも不幸な事案を減らし、子どもの安全の確保に努めたい」と話した。

県の児童相談センターによると、県内の昨年度の相談対応件数は過去最多の2315件で、平成27年から6年連続で増加している。昨年度は2件の立ち入り調査をして子どもを一時保護した。