エチオピアの人々描く 南伊勢病院の小児科医師 松林さんが墨画展

【エチオピアの人々を描いた墨画と松林さん=南伊勢町五ケ所浦の町民文化会館で】

【度会郡】三重県南伊勢町五ケ所浦の町民文化会館で、町立南伊勢病院の小児科医師、松林信幸さん(73)の墨画展「エチオピアに生きる」が開かれている。観覧無料、13日まで。

松阪市出身の松林さんは京都大学理学部を卒業後、病気を患ったことをきっかけに医学の道を志し、三重大学医学部に入学。卒業後は志摩病院など県内の病院に勤務したほか、国際協力機構(JICA)の医療専門家としてアフリカのザンビア、タンザニア、エチオピアに計約10年間滞在し、国際保健医療活動に取り組んだ。

平成22年から2年間、エチオピアで活動した時に記録としてコピー用紙に現地の人々の魅力あふれる姿を墨画で描いていたが、人々の内面に宿るものや生活感を伝えたいと、現在も当時の写真を見ながら墨と筆で描き続け、作品を集めた画集も自費出版した。

同展には青ナイル川の源流「タナ湖」の風景と人々の生活の様子を5枚の絵で表現した連作のほか、子どもらの豊かな表情を切り取った作品や水をくみ運ぶ少女、診療所に来た母子、市場で野菜を売る女性など24点を並べた。

松林さんは「この絵はエチオピアの素晴らしい人たちと出会い、引き出してもらえた私の活動の報告書。たくさんの人に見てもらえれば」と話した。