県内9月求人倍率1・29倍 回復が業種で二極化 三重

三重労働局が29日に発表した9月の県内有効求人倍率(季節調整値)は、前月を0・02ポイント上回る1・29倍だった。求人の回復が業種で二極化し、求職活動を控える動きもみられたことから、同局は雇用情勢を「一部に持ち直しの動きがみられるものの、新型コロナウイルス感染症が雇用に与える影響に注意する必要がある」と5カ月連続で判断した。

全国順位は前月から2つ上がって21位。有効求人数は前月比1・3%(412人)減の3万664人、有効求職者数は2・5%(603人)減の2万3834人だった。新規求人倍率は前月を0・02ポイント上回る2・12倍となった。

産業別の新規求人は11業種のうち5業種で前年同月を上回った。製造業は前年同月と比べて368人(30・1%)増の1591人。電子部品・デバイス・電子回路を中心に求人が伸びた。この影響により、ビルメンテナンスや警備など関連するサービス業の求人も増加した。

宿泊業・飲食サービス業は11・6%減少。伊勢市の複数の宿泊業者が客の大幅減で求人を減らしたほか、企業の食堂や学校給食を運営する飲食業からの求人も減少した。

有効求人倍率(原数値)は県内に9カ所ある安定所全てで前年同月を上回り、いずれも1・0倍以上となった。全安定所で1・0倍以上となるのは昨年12月以来、9カ月ぶり。

西田和史局長は「先行きの不透明感で求人が減り、求職活動を控える動きがみられた」と説明。緊急事態宣言が解除された10月以降は「求職活動が動き出し、求人も増えるが、求職の伸びに対して求人の伸びが悪い」と述べた。