消防防災科学技術賞 志摩消防本部に奨励賞 ロープ保護資器材を開発 三重

【奨励賞受賞の廃棄用ホースを使ったロープ保護資器材を紹介する(左から)永田消防長、阪口さん、脇海道さん、中村さん=志摩市役所で】

【志摩】三重県の志摩市消防本部は28日、消防庁が主催する今年度の消防防災科学技術賞で、消防職員による消防防災機器等の開発・改良部門に出品した「廃棄ホースを有効活用したロープ保護資器材の開発」が奨励賞を受賞したと発表した。消防職員として県内での同賞での受賞は初という。

消防防災機器等の開発・改良▽消防防災科学に関する論文▽原因調査に関する事例報告―の各分野で優れた業績を挙げた個人や団体を表彰し、平成9年から25年目。本年度は消防職員と団員、一般の部で合計87作品の応募があり、優秀賞に23作品、奨励賞に3作品が選ばれた。

作品は救助活動で使用するロープを支柱に固定する際、摩擦で破損、切断するのを防ぐために間に挟んで使う保護資器材。幅約20センチ、長さ約120センチで廃棄用ホースをそのまま素材に活用し、場所を選ばず簡単に設置できるようノコギリ状に加工した。従来使用していた毛布などに比べて作業の短縮や安全性の向上につながるといい、この夏から各車両に配備して運用を開始したという。

この日は考案した阪口雅浩消防司令補(37)、脇海道剛消防士長(32)、中村貞則消防士長(32)の3人が市役所で実演を交えて受賞を報告。阪口消防司令補は「積み重ねた研究心が実ったことがうれしい」と話した。

永田光広消防長は「気付きが具現化したのは初めて。職員のモチベーションにもつながる」と喜びを語った。