津高生が安濃町を探究 「ウィキペディア」に公開 経ケ峰などテーマに 三重

【ウィキペディアに公開した「経ケ峰」のページを紹介する生徒ら=津市新町の県立津高校で】

【津】三重県津市新町の県立津高生が27日、自ら安濃町を歩いてまとめた情報をインターネットのフリー百科事典「ウィキペディア」に公開した。1―3年生の有志11人がコロナ禍で取り組んだ成果を発信した。

町歩きや図書館の資料で地域の情報を集め執筆する「ウィキペディアタウン」の集大成。図書館を活用した放課後の探究活動で県図書館協会の助成を受け昨秋に始まり、市北西部の山「経ケ峰」、中世の山城「安濃城」、江戸時代安濃地区で染織された「津綟子」の3項目をテーマに選んだ。

コロナ禍の度重なる延期で年度をまたぎ郷土史家らの協力を得て事前学習と実地見学をし、7月下旬から原稿を作成。ウィキペディアの編集者からの助言で出典を明確にすることを徹底し、歴史的背景や周辺の史跡など多岐にわたる情報を盛り込んだ。

公開当日のこの日は班ごとに仕上げた下書きを本編に写す最終作業。苦心を重ねた文章が写真と共に画面に現れると、皆で喜び合った。

安濃城に登った足立彩恵さん(17)は「事前に文献で調べたことを現地に行って自分の体で感じることが多くあった」と振り返り「今まで(情報を)見る側だったが読まれる側になりここまでして正しいものを発信するべきなんだと再認識できた」と感想を述べた。

リモートで公開を見守ったウィキペディア編集者は「他の記事と比べ遜色なく書けている」と評価し「大多数の人は文章をそのまま信じる。それはすごいと同時に怖いという思いを持ち正しい情報を世に発信して」と激励した。