ソフト男子日本リーグ 県庁ク、無傷の11連勝 暫定首位 三重

【仕事を終え夕方から練習を行う三重県庁クラブの選手ら=20日、津市河芸町で】

ソフトボール男子国内最高峰の日本リーグに、三重県内から唯一参戦している、三重県庁クラブが好調を維持している。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、昨シーズンはリーグ戦が中止となり、実質初参戦となる今季、4月の第1節から負け無し。今月29日から31日まで熊野市などで開催する最終節を残して無傷の11連勝で、2018、19年シーズン優勝の平林金属(岡山)と同率首位で並んでいる。上位5チームが進める決勝トーナメント(11月・名古屋市)初進出を目指し、平林金属を始めリーグ屈指の強豪が集まる三重大会に集中する。

三重とこわか国体優勝など目標に、三重県庁ソフトボール部を受け皿に19年、クラブチームとして再発足。日本体育大男子ソフトボール部を率いて17、18年に全日本大学選手権で連覇、18年には全日本総合選手権でも優勝を果たした田儀幸男さん(63)=高知県出身=を監督に迎えて、田儀監督の日体大時代の教え子で年代別の日本代表経験者らも戦力に加え、新体制での1年目から全国クラブ選手権3位などの目覚ましい成績を残し、1年での日本リーグ昇格を決めた。

投手陣を中心とした堅守からの攻撃が持ち味。河野拓郎(28)=兵庫県出身=、酒井匠(24)=千葉県出身=の投手左右二枚看板へのチームの信頼は厚い。特に河野投手は今月16、17日の第4節終了時点での防御率がリーグトップの1・12と絶好調。田儀監督が「(相手チームより)1点上回れば試合に負けない。左右二本柱で最少失点でしのいで好機をつかみたい」と話すと、河野投手も「自分が最年長ということもある。負けるわけにはいかない」と力を込める。

8月下旬にはチーム設立のきっかけとなった三重とこわか国体中止が決まった。直後には県内でも緊急事態宣言が発令され、県や市の施設を使えないなか工夫しながら各自で練習を続けた。失意を乗り越えた選手らは、残る大会でのタイトル奪取へ、気持ちを切り替える。打線の中心で、個人打撃成績でリーグ2位につける池田泰一朗主将(24)=兵庫県出身=は「(国体の中止決定で)正直気持ちが切れた部分もあった。それでも選手集めに動いてくれた人、職場の人、応援してくれる人のため、なんとか形になる結果を残したい」と話している。

 ■ソフトボール男子日本リーグ三重大会■

10月29―31日、男子日本リーグ加盟の18チーム中9チームが三重県に集まり、山崎運動公園くまのスタジアム▽熊野市防災公園スカイパーク球場▽寺谷総合運動公園(御浜町)の3会場で、各チーム6試合ずつ行う。暫定首位の県庁クラブ、平林金属を筆頭に同3位のホンダ、トヨタ自動車など上位チームが集まり熱戦が予想される。当初9月3―5日の第3節としての開催を予定していたが新型コロナウイルス感染拡大から緊急事態宣言が発令されたため、この時期に延期された。