水球・日本選手権あす開幕 四中工、国内最高峰大会へ 三重

【四日市中央工高水球部の皆さん=四日市市菅原町の同校で】

水球の第97回日本選手権水泳競技大会が28日から31日まで千葉県国際総合水泳場で開かれる(28日は公式練習日)。男女8チームによる国内最高峰のトーナメントに、今季高校世代の大会で無敗を守る三重県立四日市中央工業高校が出場する。日本学生選手権や予選を勝ち抜いた大学生や社会人が大半を占め、高校生チームは四日市中央工高だけ。29日の1回戦で大学生チームの専修大に挑むが「世代が上の選手たちに胸を借りるつもりで、全力で戦ってきたい」(山田舶隼主将)と意気込んでいる。

悲願の高校3冠まであと一歩だった。3月の全日本ジュニア選手権、8月の全国高校総体(インターハイ)で、いずれも三重県勢初の優勝。最後の1冠となる三重とこわか国体に向けて、新型コロナウイルスの影響で思うように活動できない時期も自分たちのできる準備を怠らなかった。

国体での活躍を目指し、早くは小学時代から鍛錬を重ねてきた世代だ。主力の多くはジュニアチームで水球を始め、最も競技歴が長いのがチームの司令塔で3年生の山田主将。県水泳連盟の役員らが発足に関わった三重ウオーターポロスターズ(WP)で小学2年から活動してきた。

2016年には三重国体の開催が内定し、強化の追い風になった。小4で三重WPに入り、中学でも水球を始めるか一時迷ったという3年生の城公耀は「(三重)国体まで(水球を)やろうと思った」。サッカー少年男子県選抜監督の父と共に三重国体で活躍する夢も練習意欲に変え、守備の要のフローターバックとしてチームに欠かせない存在に成長した。

三重国体の中止で一時目標を見失った選手らだが、力強く次の一歩を踏み出している。高校卒業後も大学で水球を続け、「将来の夢は日の丸をつけること」と話す城は「(日本選手権で)自分のDFやシュートがどこまで通用するか試してみたい。わくわくする気持ちの方が強い」と話している。