
【津】三重県立津高校の創立140周年を記念する同窓会行事が25日、津市新町の同校であり、卒業生で東北大学名誉教授・香港大学工学部電気電子工学科チェアプロフェッサーの小菅一弘氏(66)が「ロボティクスの挑戦まだ道半ば」と題してリモート講演した。
同校は明治13年前身の津中学校の開校から昨年140年を迎えた。新型コロナウイルスの影響で同窓会の記念事業を約1年延期し、香港とオンラインでつなぐ形で開催。全校生約960人と関係者が教室などで聴講した。
小菅氏は自身の歩みを振り返りながら複数のロボットアームの遠隔操作や愛知万博で話題となったダンスロボットなどこれまでの研究を動画を交えて紹介した。
生産開始から百年以上たつ飛行機や自動車と比べ「ロボットはまだ60年」と指摘。「ロボットは高齢化や温暖化など地球規模の負の問題に打ち勝つ重要な技術の一つ」だとして「素晴らしい未来に向け一緒にテクノロジーを開発して」と呼び掛けた。
講演に先立ち、記念事業として飯田俊司同窓会長から大川暢彦校長に同校構内緑化整備工事一式の目録が手渡された。