鈴鹿 エネルギーを考える会 脱炭素化向け講演 三重

【講演を行う松本真由美氏=鈴鹿市飯野寺家の鈴鹿商工会議所にて】

三重県内の経済団体などでつくる「21世紀のエネルギーを考える会・みえ」(小林長久会長)は25日、鈴鹿市飯野寺家町の鈴鹿商工会議所で、地区別講演会・鈴鹿を開き、東京大学教養学部客員准教授の松本真由美氏が「2030年脱炭素化に向けた現状と課題」と題して講演した。

松本氏はIPCCの調査報告書を元に「20世紀後半以降の温暖化の主な原因は人間活動ある可能性は疑う余地がない」とし、2050年カーボンニュートラルへ向けた世界各国の情勢や、EU、中国、アメリカの特徴的な脱炭素戦略を紹介した。

日本のエネルギー供給の現状を説明。いまだ化石燃料に委ねられている部分が多いとし、「2050年に温室効果ガス排出量を実質ゼロにするのは非常に大変な取り組みになる」と指摘。第5次エネルギー基本計画から第6次エネルギー基本計画に刷新された際の変更点や、日本がこれから取り組んでいく脱炭素戦略である電動車の開発生産増などをはじめとした14分野の産業の取り組みなどを紹介した。

最後に松本氏は「カーボンニュートラル実現に向けて各国、各企業が動き出した。気候変動に対応する新製品の開発や新たなサービス展開など、脱炭素化に向けた取り組みを発信し、ビジネスの機会を広げてほしい」と述べた。

松本氏は熊本県出身。上智大学外国語学部卒、平成20年から研究員として東京大学での環境・エネルギー分野の研究、教育活動に携わる。同26年4月から現職。

講演会には会場、オンラインでの参加を合わせ約60人が参加した。同会は低炭素社会を実現するため、毎年県内3カ所でエネルギーや環境問題をテーマにした講演会などを開いている。