<衆院選みえ・攻防の裏側>立憲民主県連・芝代表 年齢重ねても衰えぬ迫力

【常任幹事会後の記者会見に臨む芝代表=津市桜橋2丁目で】

「この時期に参院選の話をする分は持ち合わせていない。よほど相手方には余裕があるのか」。立憲民主党三重県連の代表で参院議員の芝博一(71)は、16日の記者会見で突き放すように語った。

いささか不機嫌そうだったのも無理はない。自身の「進退」も含めた次期参院選への対応を問われてのこと。自民党が参院選三重選挙区に県議の山本佐知子(54)を擁立すると発表したばかりだった。

政界関係者の多くは、芝が来夏の参院選に4選を目指して立候補すると見立てる。「見た目は実年齢より確実に若く、まだまだ迫力もある」と立憲の県連関係者。「本人も出たいと思っているはず」と観測する。

確かに迫力の衰えはなさそうだ。16日の記者会見に先立つ非公開の常任幹事会では、芝の声だけが分厚いドアを隔てて漏れ聞こえていた。同年代の県議らを「化石みたい」と笑い飛ばしていたそうだ。

ただ、年齢が政治家の進退を左右するのも事実。自民のベテラン川崎二郎(73)が衆院議員を引退したことで、芝は県選出の国会議員としては最高齢に。県選出の衆院議員だった故中井洽は70歳で引退した。

もともと椿大神社(鈴鹿市)の神職という異色の経歴。県議時代に国政進出を狙う同僚の県議らを差し置き、民主党(当時)の参院選候補者に抜擢された。国会議員からの強い説得があったとされる。

自らの選挙では負け知らず。平成16年の参院選では、自民が小泉純一郎首相(当時)らを県内に投入するも約10万票差をつけて初当選。28年の参院選では「野党共闘」を掲げて山本の猛追から逃げ切った。

採決直前に委員長のマイクを奪いにかかるなど、国会の「けんか役」を買って出る傍ら、与党側との太いパイプを持つとされる。ある県連幹部は「まさに余人を持って代えがたい人物」と評価する。

一方で「政局の芝」という異名も持つ。前回衆院選では公示の民進と希望の合流によって野党共闘が危機的な状況になっても「まさに今がチャンス」と期待を示し、その〝変貌ぶり〟に周囲を驚かせた。

来夏の参院選に出馬すれば、山本と再び対峙することになる芝。「負けでは終わりたくないはずだ」と、芝をよく知る県議。衆院選の結果が誰よりも気がかりだということは想像に難くない。