衆院選みえ 候補者・政策アンケート(上)

本紙は衆院選で県内の小選挙区に立候補している与野党の10人に対し、新型コロナウイルス感染症の対策や落ち込んだ経済の立て直しなどに関する政策アンケートを実施した。2日間にわたって紹介する。

1区

■松田直久候補(67)立元
<衆院選争点>
コロナ対策とその後の経済対策

<コロナ対策>
徹底した検査と水際対策で感染拡大を防ぎ、集中的に医療体制を強化する。ワクチン接種・国産ワクチン・コロナ治療薬開発を強力に支援する。持続化給付金・家賃支援給付金を速やかに再給付し、その際、対象拡大・給付要件緩和・事業規模に応じた加算を行う。

<経済対策>
個人の年収1千万円程度まで、実質免除となる時限的な所得税減税と、低所得者への年額12万円の現金給付を行うなど、可処分所得を増やして「国民のふところ」を温かくする政策に転換する。

■田村憲久候補(56)自前
<衆院選争点>
新型コロナ対策を含む「安心できる社会づくり」を強く訴える。少子高齢社会における社会保障問題、子ども貧困対策、障がい者福祉政策などに取り組んできた。新型コロナに関しては厚労相として全身全霊で対策に打ち込んできた。

<コロナ対策>
病床・宿泊療養施設の確保、往診・訪問診療などの充実、自宅療養者の健康観察強化、ワクチン接種の促進、中和抗体薬をはじめとする治療薬の確保、保健所など、衛生行政の拡充・強化、感染症有事における司令塔機能の強化、ワクチン開発の強化など。

<経済対策>
コロナ禍で影響が生じた分野の事業継続の支援とポストコロナに向けた新たな取り組みや業態転換などの事業再構築を支援。グリーン、デジタルなどの成長分野や女性、若者など多様な人材への投資とイノベーションを促し、力強い経済と安定した雇用を作る。

■山田いずみ候補(35)N新
<衆院選争点>
今後のコロナ対策と経済対策です。今、コロナを恐れすぎたことで、多くのものを失ってしまったと考えています。偏った経済対策と自粛要請で多くの人が経済面や心の面で失ったものがあるように思います。世間が政治に求めているものは何か。

<コロナ対策>
安全性が確立されていないワクチンを普及させ、軽症での自宅療養者が急死しています。罹患しても適切に受診できる治療体制を早急に確立すべき。経済対策は特別定額給付金10万円のように、生活困窮者や全国民を救うような経済対策をすべき。

<経済対策>
緊縮財政の撤廃と大きな財政出動。「円」を持っている日本が経済破綻することはあり得ないと言われています。消費税をはじめとする減税実施と国民への現金給付、そして派遣法を小泉政権前に戻すなどし、国民の平均給与の底上げを図ります。

2区

■中川正春候補(71)立前
<衆院選争点>
約9年にわたり、安倍・菅政権、自公政権が進めた新自由主義、アベノミクスによる格差拡大の是正。分厚い中間層の復活によって得られる暮らしの安心と実感できる豊かさの実現。長期一強政権による政治の行き詰まりの改善。もう一つの選択肢の提示。

<コロナ対策>
感染爆発時に問題となっていた医療体制や保健所の検査体制を改善し、臨機応変に対応できる体制を構築する。また今後の新しいパンデミックに備えたワクチンや薬、医療資源の国内開発に積極的に投資し、輸入に頼ることなく、感染拡大の抑制できる体制の構築。

<経済対策>
エネルギー、環境、医療、介護、子育て、文化、教育政策など成長産業分野における次世代技術の開発や付加価値の創造、特に子どもと教育分野に集中投資してこれからの人材を育成。税制、財政改革の推進、格差是正と最低賃金の引き上げで分厚い中間層を形成。

■川崎秀人候補(39)自新
<衆院選争点>
マスクの材料不足で分かったように、行き過ぎた海外依存を是正し、国内での生産・調達を行うための対策を講じる。

<コロナ対策>
冷蔵庫で管理できるワクチンを1億5千万人分確保し、かかりつけ医に配備する。抗体検査の充実と新薬の確保(海外では、もうできると思う。国産にこだわる必要なし)

<経済対策>
国内生産力を高め、日本の製造業がしっかり活躍できるようにしたい。

3区

■岡田克也候補(68)立前
<衆院選争点>
一つは新型コロナ対策。政府の誤った判断について第三者による検証が必要。それを踏まえた法改正を議論すべき。二つ目は民主主義が後退した安倍・菅政治の総括。岸田総理でも変わらない、変えられない。三つ目は、議席伯仲で緊張感ある政治を。

<コロナ対策>
第6波に備えた、病院や宿泊療養施設の今まで以上の活用、検査の拡充。今までの誤った判断の反省に立ち、国会に第三者機関を設置して検証、必要な法律の改正。

<経済対策>
公平な分配なくして成長なし。「1億総中流社会」の復活を目指し、国民の可処分所得を増やす。具体的には、時限的な消費減税や株取引に関する所得税法改正など。

■石原正敬候補(49)自新
<衆院選争点>
自公連立政権の継続の是非

<コロナ対策>
治療体制の充実、地域医療と保健所機能の強化、経済の下支えの強化

<経済対策>
サプライチェーンの強化のための国内産業の育成。事前防災や老朽化対策による社会資本整備の拡充

4区

■中川民英候補(54)共新
<衆院選争点>
一つは、国民の命がかかった選挙。コロナから命と暮らしを守り、安心して暮らせる日常を取り戻していく。二つにコロナ危機の体験を踏まえ新しい日本をつくる選挙。三つに、政権交代に、新しい政権の実現に挑戦する選挙。

<コロナ対策>
医療体制強化では、「原則自宅療養」の方針を撤回し、症状に応じて必要な医療を全ての患者に提供。ワクチンの安全で迅速な接種と一体的に、大規模検査を「いつでも、誰でも、何度でも無料で」の立場で大規模にする。自粛要請とセットで十分に補償する。

<経済対策>
弱肉強食、自己責任押しつけの新自由主義を終わりに。医療・介護・障害福祉・保育などケアを支える政治に変える。お金の心配がなく学び、子育てができ、コロナの大打撃から産業を守り、振興する。富裕層と大企業に応分の負担を求め消費税を5%に減税する。

■坊農秀治候補(49)立新
<衆院選争点>
「命と暮らしをいかに守るか」が最大の争点。新型コロナウイルスをはじめ、未知の感染症への対応をどう構築するのか。経済では「富の再分配」と「成長」のどちらを優先するのかも大きな争点。傷ついた暮らしや生業をどう立て直し、経済を再生するのか。

<コロナ対策>
感染症病床の確保と医療人材の拡充が急務。緊急時は民間も含めて余力ある病院をフル活用し、体育館や空き家など、あらゆる手段で病床を確保できるよう法整備を進める。観光関連など全ての業種を対象に、売上げの減少に応じた公平で適正な補償を早急に行う。

<経済対策>
「分配なくして成長なし」。年収がおおむね1千万円以下の人を対象に所得税を1年間ゼロに。また、時限的に消費税率を5%に削減することで消費を促す。一方で、富裕層や大企業の優遇税制を是正する。

■鈴木英敬候補(47)自新
<衆院選争点>
県南部は人口減少に対する危機感が強く、担い手の不足、地域公共交通機関の減少、基幹産業の停滞等の課題がある。人口減少下における地域活性化及び日本全体での分散型国づくり、中間層の経済的豊かさを実現し、格差を是正することが選挙区の重要な争点。

<コロナ対策>
ワクチン3回目接種の体制整備。経口薬の年内実用化と確保。地方創生臨時交付金の財源充実。事業継続・雇用維持・資金繰り支援の徹底。返済開始を見据えた売上向上支援。持続化給付金再給付。専門機関整備と自治体との共有。保健所機能強化。病床確保。

<経済対策>
「伊勢志摩の観光再生なくして日本の観光再生なし」。中小・小規模企業の事業継続の支援。商店街振興。事業承継の際の「個人保証ゼロ」。最低賃金の引上の配慮と支援強化や賃金上昇分を価格転嫁できる下請取引適正化。地域公共交通機関や交通事業者への支援。