高校生いじめ自殺訴訟 県と元3生徒、棄却求める 津地裁口頭弁論 三重

三重県立高1年生の男子高校生=当時(16)=が自殺したのは、生徒らによるいじめが原因だったなどとして、男子生徒の遺族が当時の生徒4人と県に慰謝料など約7367万円を支払うよう求めた訴訟の第1回口頭弁論が21日、津地裁(竹内浩史裁判長)で開かれた。県と元生徒3人は請求棄却を求めた。残りの1人は答弁書を提出していない。提訴は8月10日付。

訴状によると、男子生徒は部活動の上級生に体をたたかれたり、自転車を壊されたりしたほか、上級生や同級生に無料通話アプリ「LINE」で人格を否定する発言をされたなど精神的苦痛を受けたとしている。男子生徒は平成30年8月19日に自殺した。

また、遺族は県の責任として、男子生徒が所属していた部活動顧問で当時の担任教諭がいじめやその兆候を把握していたが、積極的な対応をしなかった注意義務違反があるとしている。

県は答弁書などで、いじめがあったと認めた上で、「教諭はいじめについて知らなかったため、自殺を予見することができず注意義務違反はなかった」と主張。元生徒4人のうち、3人はそれぞれの答弁書で自転車を壊したことや、ラインで人格を否定するメッセージを送ったことを認めているが、「いじめに該当しない」として争う姿勢を示した。

県教委は昨年3月、第三者委員会の調査報告書で、生徒によるラインへの書き込みなど6件の行為について、自殺との因果関係があったと認めた。一方、遺族は「調査が不十分だ」として再調査を要望。県は昨年8月に別の第三者委員会を設置し、再調査を進めている。