南伊勢町長に上村氏 元議長、無投票で初当選 三重

【花束を手に当選を喜ぶ上村候補=南伊勢町古和浦の選挙事務所で】

【度会郡】任期満了(11月12日)に伴う三重県の南伊勢町長選は19日告示され、元議長の上村久仁候補(61)=古和浦=が無投票で初当選を決めた。町長選の無投票当選は平成29年の前回選挙に続き2期連続。

午後5時ごろ、遊説から戻った上村候補が同町古和浦の選挙事務所に姿を現わすと、集まった支援者ら約200人が拍手や歓声で出迎えた。

上村候補は「責任の重さを感じている。町の発展をしっかりとやりたい。無投票は複雑な思いがあるが、信任は得たと感じている」と当選の喜びを語った。

子育て支援日本一や地方創成の推進など、5つの柱を政策として強調。手始めとして漁業を中心とした産業活性化や事業継承対策に取り組む考えを示した。

人口減少対策として、小山町政が推進してきた「新絆プラン」については「生かすところは生かし、見直すところは見直す。地域住民に寄り添う形で新しいカラーを出していきたい」と話した。

事務所には現職の小山巧町長も訪れ、「課題は山積しているがまちづくりに汗をかいてもらえると確信している。肩の荷が下りた」と当選を祝っていた。
■長年の議長経験を町政に■

任期満了に伴う南伊勢町長選は、3期12年を最後に勇退を表明した現職小山巧氏(70)に代わり、「オール南伊勢」を合言葉に立候補した上村氏の無投票当選が決まった。

町村合併後に就任した小山氏は、津波被害をはじめとした防災対策や医師、看護師不足解消に向けた医療対策を推進。手腕に対する職員間の評価も高く、前回選挙は無投票で当選した。

代わって上村氏は、11年連続で議長を務めた経験を前面に、基幹産業の漁業をはじめとした産業活性化や子育て世代の支援などを主張。小山町政に一定の評価を示しつつ、「町民が望むところとは違う場合もある。より町民目線で寄り添いたい」と独自路線を目指す考えを示している。

喫緊の課題は人口減少対策だ。対策に対して目に見える形で結果が現れる課題とは異なり、長期的な視点と対応が求められる。