松阪 田んぼダムで治水検証 県内初の大規模実証実験 三重

【田んぼダムのせき板と水位計を示す安達代表=松阪市清水町で】

【松阪】水田の保水機能を生かした治水対策「田んぼダム」の実証実験が14日、三重県松阪市清水町で始まった。櫛田川流域の約20ヘクタールで取り組む。大規模な田んぼダムは県内で初めて。

田んぼダムは水田の排水升のせきの上に、高さ10センチで穴が空いたせき板を追加する。豪雨時に水田の貯水機能を増強するとともに、ゆっくり排水して、一度に川に流れ出す水量を減らす仕組み。下流域の洪水被害の軽減を図る。

平成28年度から始まり、今年度は他に安濃川、雲出川、三渡川流域の津、松阪両市、計4地区で実施するが、大規模な実験は初めてとなる。水位計を設置して流量を測定し、今月中に効果を検証する。

この日は関係団体でつくる県農地・水・環境保全向上対策協議会が清管SHKクラブ(安達正昭代表)に田んぼダム用せき板110枚を譲渡した。県は多面的機能支払交付金で支援し、同クラブには500万円を交付する。

安達代表は「4年前に管生町で床上浸水の被害が出たので田んぼダムを試す」と話した。