亀山市、リニア中間駅 南東部の3カ所提案 建設県期成同盟 三重

【臨時総会で、中間駅の候補地を提案する櫻井市長=津市羽所町で】

リニア中央新幹線建設促進県期成同盟会は7日、三重県津市羽所町のホテルグリーンパーク津で臨時総会を開き、亀山市が名古屋―大阪間の県内中間駅の候補地として市南東部の3カ所を提案した。有識者による調査を経て、来夏に候補地をJR東海に提案する。

市が候補地として提案したのは、JR関西本線井田川駅周辺の住宅団地を含めた地域▽紀勢本線下庄駅周辺の丘陵地帯▽東名阪自動車道亀山インターチェンジ(IC)周辺の地域―の3カ所。直径5キロの円で示した範囲には、JR亀山駅も含まれている。

亀山市の櫻井義之市長は3カ所を選んだ理由について、災害リスクの少なさや開発の余地、交通アクセスの良さなどを挙げた。「亀山市は古くからの東西交通の要衝であり、リニア駅の誘致は広く県内の企業誘致や観光交流、移住を促進させる」と述べた。

県によると、県期成同盟会は市から提案のあった3カ所について有識者に評価や分析を依頼し、来年2月末にも結果がまとまる見通し。調査結果を基に来夏の総会で候補地を決議する。JR東海は環境影響評価準備書の段階で具体的なルートと駅位置を示す。

一方、来賓として出席したJR東海の水野孝則取締役は、東京―名古屋間は静岡工区で着工の見通しが立たず、令和九年開業が難しいことから「有識者会議に真摯(しんし)に対応し、懸念解消に努め、早期に着工して1日も早い開業を目指す」と述べた。

総会には、県議や市町関係者ら99人が出席。中間駅の候補地の報告の他、名古屋―大阪間について令和19年の開業を目指して早期着工を図ることや整備効果を県内全域に波及できる場所に中間駅を置くことなど5項目について決議した。

総会後、一見勝之知事は報道陣の取材に応じ、市からの提案を「亀山出身の私としてはなるほどと思うことばかり」と評価。「県にとってリニアは人口減少対策で非常に重要。予定通り進めてもらい、亀山への駅の設置を期待する」と述べた。