課題解決へ「防波堤となって」 県議会で知事所信表明 三重

【本会議での所信表明に臨む一見知事=三重県議会議事堂で】

一見勝之三重県知事は6日の県議会9月定例月会議本会議で所信表明に臨んだ。「三重に新型コロナの脅威や人口減少の荒波が押し寄せる中で、太平洋の防波堤となって果敢に立ち向かう」と述べた。

一見知事は提出議案の説明に先立ち、約30分間にわたって所信を語った。防災、産業、福祉、教育、脱炭素といった幅広い分野に言及したが、新型コロナ対応と人口減少対策が全体の多くを占めた。

「三重に生まれた私は35年間の行政経験を生かし、県民の負託に応えるべく鞠躬尽力する」と決意を表明。「課題に粘り強く対応して県民を元気にすることが私の使命だと考えている」と述べた。

新型コロナ対策では、第6波に備えて「あらゆる手だてを講じる」と強調。ワクチン接種や抗体カクテル療法の推進に加え、臨時応急処置施設と宿泊療養施設の整備や保健所の体制強化に取り組むと説明した。

人口減少対策は、子育て環境の整備などを通じて出生率の向上を図ると説明。若者の県外流出は「重要かつ喫緊の課題」とし、県立大学の設置に関する検討や雇用の創出などに努める考えも示した。

県政運営の姿勢として、古代中国で政治が「聴政」と呼ばれていたとを紹介した上で「広く県民の意見を聞くことが大切。私自身も地域に出向き、県民や事業者、市町の声を聴いて県政に生かす」と述べた。

財政については「緊急避難的な措置に頼った予算編成が続いていることなどから機動的な運営がしづらい状況」と指摘。行財政改革は「職員の士気を落とさず県民サービスの向上を進めることも重要」と語った。