
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の全面解除を受け三重県内スポーツ界も再始動した。四日市市拠点の女子ラグビーチーム「PEARLS(パールズ)」は1日、練習拠点の1つ、四日市メリノール学院ラグビー場でチーム練習を再開。年度末に開催が予定される15人制の全国女子選手権に向けてアタックのフォーメーションの確認など行った。
専用グラウンドを持たない同チームは8月末の緊急事態宣言発出で自治体や学校のグラウンドを使用することができなくなり、以降は筋力トレーニング中心の練習に取り組んできた。
グラウンドを使った全体練習は約1カ月ぶり。けが防止のため激しい接触プレーは避け、1時間程度の軽めの内容だったが、齊藤聖奈主将は「グラウンドに戻って来れてうれしい。広々として気持ち良かった」と笑顔を見せた。
緊急事態宣言期間中には三重とこわか国体の中止が決まった。チーム発足のきっかけの1つとなった大会で衝撃は大きかったが、齋藤久GMは「中止は残念だが三重国体に向けてチャレンジしてきたことは財産。感謝の気持ちを忘れずその先の目標に向かおう」と声をかけたという。
「(中止決定直後は)立ち直れるかと思った」と明かす齋藤選手も「試合を見るのが楽しみと言ってくれる人たちがいる。支えてくれる人たちに感動や元気を与える試合ができたらと思う」と話し、全国女子選手権連覇に意欲を見せた。