国史跡指定記念「鈴鹿関跡」 亀山市歴史博物館が企画展 三重

【展示品を紹介する中川学芸員=亀山市若山町の市歴史博物館で】

【亀山】三重県亀山市若山町の市歴史博物館は2日、「国史跡指定記念」と題して、第37回企画展「鈴鹿関・奈良時代の国家戦略」を始めた。12月12日まで。入場無料。毎週火曜は休館。

今年3月、国の史跡に指定された同市関町新所の「鈴鹿関跡」は、岐阜県の美濃不破関、福井県の越前愛発関とともに、日本書紀や続日本書紀に登場する奈良時代の「律令三関」の一つ。三関は当時の律令国家が最も重視した交通管理施設で、非常時には軍事防衛施設とされていた。

市が平成18年度から、関を囲んでいたとみられる土の塀「築地(ついじ)塀」を想定し発掘調査を始めて今年で15年を迎えた。同展には、これまでの発掘調査の成果をまとめた資料や文献史料のほか、築地塀の屋根部分にあった瓦の「重圏文軒丸瓦」や平瓦など出土品、「築地塀」の実際の大きさを知ってもらうため、原寸大の「築地塀」の絵も展示した。

築地塀は、土を突き固め何重にも積み重ねる「版築技法」でできており、幅1・8メートル、高さ約4メートルあったとみられている。

また、現在の同市と鈴鹿市にまたがる奈良時代の伊勢国鈴鹿郡の長者屋敷遺跡で見つかった重廊文軒平瓦なども加え、展示品は計76点。

同館の中川由莉学芸員(39)は「展示品から鈴鹿関の実像に迫り、古代伊勢国の鈴鹿郡についても知ってもらえれば」と話していた。同館では期間中、16、30日と11月6日、12月4日の4回、講演会を開く。問い合わせは同館=電話0595(83)3000=へ。