ライブラリー・オブ・ザ・イヤー 津高図書館が最優秀賞 読書企画、人のつながり評価 三重

【これまでの取り組みのポスターを紹介する井戸本さん=津市新町の県立津高校図書館で】

【津】三重県津市新町の県立津高校図書館が、知的資源イニシアティブ(IRI)が主催する「ライブラリー・オブ・ザ・イヤー2021」の優秀賞に選ばれた。県内では平成24年の県立図書館に次ぐ2例目で、学校図書館単独での受賞は県初で全国2例目の快挙。時代の変化に対応した企画やさまざまな人とのつながりを生み出す場作りが評価された。11月にオンラインで最終選考会があり優秀賞の4機関から大賞とオーディエンス賞が決まる。

IRIは知的情報資源に関する研究や所属を超えた交流を支援するNPO法人。平成18年から毎年、他薦方式で集まった候補から先進的な取り組みをする図書館等を選んでいる。

同校図書館の受賞理由は「時代に即応し読書と学びの機会を保障する学校図書館運営」。コロナ禍の休校期間に全国に先駆け実施した生徒の自宅に本を届ける取り組みでは送付に使うレターパックの寄付を同窓生に呼び掛けた。教員による新書の選定や県内外で活躍する起業家や学芸員らによる放課後の講座など教職員一丸で「生徒に本物の機会を提供し続けている」と評価された。

学校司書の井戸本吉紀さん(45)は受賞に驚きつつも「人とのつながりなど意識しているところが評価を受けうれしい。協力していただいた方に恩返しができた」と喜ぶ。

井戸本さんは昼休みに中庭で開く青空図書館や、コロナ禍で発表の機会が減るダンス部や音楽部の図書館コンサートなども企画しており「これからも人と人をつなげ地域に目を向けていきたい。今後は授業との連携がより進められるといい」と話した。