8月求人倍率1.27倍 三重労働局「コロナ影響注意」

三重労働局が1日に発表した8月の県内有効求人倍率(季節調整値)は前月を0・01ポイント上回る1・27倍だった。新型コロナウイルスの感染拡大で宿泊業の求人が減少し、求職活動を控える動きもみられたことから、同局は雇用情勢を「一部に持ち直しの動きがみられるものの、新型コロナウイルス感染症が雇用に与える影響に注意する必要がある」と4カ月連続で判断した。

全国順位は前月から2つ上がって23位。有効求人数は前月比2・4%(733人)増の3万1076人、有効求職者数は1・1%(264人)増の2万4437人だった。新規求人倍率は前月を0・16ポイント上回る2・10倍となった。

産業別の新規求人は11業種のうち9業種で前年同月を上回った。製造業は前年同月と比べて373人(33・8%)増の1477人。製造業の生産活動が活発になった影響で、運輸業・郵便業や労働者派遣業を含むサービス業も増加した。

宿泊業・飲食サービス業は19・4%増となったものの、令和元年同月と比べると26・4%減で、コロナ前の水準には戻っていない。感染者の急増や緊急事態宣言の発令により、観光客から予約のキャンセルが相次いだことを受け、求人の減少がみられた。

有効求人倍率(原数値)は県内に9カ所ある安定所のうち、伊賀を除く8カ所で前年同月を上回った。伊賀は0・91倍で、1・0倍を下回った。求人倍率が低下している大阪府の影響を受けて伸び悩んだ。

西田和史局長は「製造業の求人はコロナ禍が関係ないほどに改善し、運輸業や労働者派遣業など関連業種にも影響が広がっている」と説明。求職の増加が求人に比べて小幅にとどまっている理由を「感染者の急増で求職活動を控える動きがみられた」と説明した。