「蓮台寺柿」の収穫始まる 伊勢の特産、天然記念物 三重

【蓮台寺柿を収穫する生産農家の大西信孝さん=伊勢市勢田町で】

【伊勢】三重県伊勢市の特産「蓮台寺柿」の収穫がこのほど始まった。市内の農園では、生産者が実の色づきを見ながら摘み取りを進めている。

蓮台寺柿は、果肉が柔らかで糖度が高くまろやかな甘さが特徴。市の天然記念物に指定されている。同市藤里や勢田町などで生産が盛んで、JA伊勢蓮台寺柿部会では、47軒が栽培している。

蓮台寺柿部会長の中澤利吉さん(72)によると、夏場の天候不順などの影響で、実の落果が多く見られたが、甘みや品質は例年並みの出来になったという。気温が下がるにつれて色づきが進み、10月半ばごろ収穫の最盛期を迎える見通し。収穫された実は、JA伊勢の選果場(藤里町)で選別され、県南部を中心に出荷される。

中澤さんは「落果のため、収穫量は昨年を2、3割ほど下回る見込みだが、味はいい。この時季だけの伊勢の味覚を味わってほしい」と話していた。