伊勢 明野高生が酒米収穫 酒蔵と連携、11月仕込み 三重

【日本酒づくりの原料にする弓形穂をコンバインで収穫する生徒=伊勢市の県立明野高校で】

【伊勢】三重県伊勢市の県立明野高校と多気町の酒蔵「河武醸造」などが連携した日本酒造りで、原料となる酒米の希少種「弓形穂(ゆみなりほ)」の収穫が28日、同校であった。

地域振興を目的に、同校生産科学科作物部門と日本酒「鉾杉」で知られる河武醸造、地元の酒販店などが協力し、三重大学が開発した新たな酒米「弓形穂」を栽培して酒を造る取り組みで、2年目となる。酒米は、作物部門3年生の7人が中心となり、5月に田植えし栽培管理してきた。

新型コロナの感染拡大によるオンライン授業期間を終え、この日は生徒らにとって約1カ月ぶりの実習。交代でコンバインに乗り込み、教員に操作を確認しながら、黄金色に実った稲を収穫した。今年は作付け面積を増やし、昨年の約1・5倍の1800キロの収穫を見込む。11月中旬に、生徒も参加して酒蔵で仕込みを行い、来年1月の販売を目指す。収穫を見守った河武醸造の河合英彦社長(54)は「フルーティーでジューシーな甘くすっきりした酒に仕上げたい」と話した。

リーダーの鈴木ひよりさん(17)は「ずっと学校に来ることができず、無事に育っているか心配だったが、よく実っていてよかった。自分たちはまだ飲めないけど、いろんな人に飲んで喜んでもらえるお酒にしたい」と話していた。