松阪 盛り土崩壊防止に新工法 尾鍋組が特許 砕石の透水性活用し排水 三重

【松阪】砕石を地中に柱状に詰め込む住宅の地盤改良技術「エコジオ工法」を開発した尾鍋組(三重県松阪市飯高町宮前)の尾鍋哲也代表取締役は27日、松阪市役所で記者会見し、同工法を生かした盛り土の崩壊防止方法で特許を取得したと発表した。

エコジオ工法は掘削した直径約40センチ、深さ約5メートルの柱状の穴に砕石を詰め込む地盤改良。従来のようにセメントや鋼管が残らず、環境に配慮し、地価下落も防ぐ。全国で施工は代理店55カ所、実績2万件以上に上る。

特許は砕石の透水性を活用し、高速道路などの盛り土の地下水を排水するアイデア。共同開発した三重大学、高速道路総合技術研究所などと出願した。尾鍋組のエコジオ関連特許は8件目となる。

豪雨や地震で崩れやすくなる盛り土の内部の地下水位を下げる狙い。砕石を詰め込んだ柱を連結し、地中に砕石の壁を造る。最下部にパイプをつないで排水する。従来の水抜きパイプだけに比べ、水が集まりやすくなる。

東日本大震災で崩れた宮城県内の高速道路で実際に施工し、2列、200本で砕石の壁を造った。尾鍋社長は「水位が2メートル下がった。上流からの地下水を効果的に集めることができる」とアピールした。