競技団体「中止の結論ありき」 三重国体の延期断念 県の姿勢に疑問

新型コロナウイルスの感染拡大で、この秋の開催が中止となった三重とこわか国体・大会の延期について両大会実行委員会は24日、追加経費が必要となることなどを理由に、令和9年への延期申請を見送る意向を示した一見勝之知事への一任を決めた。事実上の断念決定。地元国体・大会を目指し、長年強化に取り組んで来た競技団体からは「中止の結論ありきでは」「現場の声を聞く場をもっと設けてほしかった」などと、県などの姿勢に疑問を呈する声が相次いだ。

「6年後なら(国体の開催準備に向けた)勢いが残っていた」と話す三重陸上競技協会の松澤二一専務理事は追加経費について提案や相談がなかったとして「できない方向ありきでなく、いくらならできるか提示してほしかった」。

県テニス協会の馬瀬隆彦副会長も「(一見知事の就任から)10日で中止にされた。スポーツを軽く見てみえるのではないか」と語気を強めた。

延期可否を巡る実行委総会は終了予定時刻を過ぎても場内からの意見が相次ぎ、知事に一任することへの承認の拍手を拒む出席者もいた。

県ソフトボール協会の大井義文理事長は「6年後延期の可能性があるので何とか競技を続けてもらえないか成年の選手らに話したところ。それも中止が決まり、何と説明したら良いか分からない」と肩を落とした。