志摩マリンランド ペンギン、鳥羽水族館に移住 全生き物、来月中に県内外へ 三重

【籠に移されるフンボルトペンギン=志摩マリンランドで】

【志摩】施設の老朽化を理由に3月末で営業を休止した志摩マリンランド(三重県志摩市阿児町神明)から23日、4羽のフンボルトペンギンが譲渡先の鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽三丁目)へ移送された。10月末には全ての生き物が県内外の施設に引き継がれる予定。

営業休止後も里中知之館長(55)をはじめ一部職員が飼育してきた生き物や資料の引き継ぎ作業を続けてきた。約500種1万匹の生き物の大半は県内外の施設へ引き継がれ、残りは2種類のペンギンとネコギギやミヤコタナゴ、トウカイヨシノボリの5種149匹となった。

蔵書約3万冊は鳥羽市立海の博物館や志摩市立図書館などに寄贈されることが決まったほか、標本の多くは県総合博物館へ寄贈される。入り口で利用客を出迎えていたマンボウのモニュメントは紀北町の道の駅「紀伊長島マンボウ」へ引き継がれる。

鳥羽水族館では同館から計67種1576匹の生き物を受け入れた。この日は同館の飼育担当者3人がマリンランドを訪れ、ペンギンを1羽ずつ籠に移して車で移送した。

鳥羽水族館飼育担当者の北美香さん(47)は「動物と思い出を一緒に引き継ぎたい。いい環境で過ごせるよう守りたい」と話した。

マリンランドでは開館20周年を境に平成2年からペンギンの飼育を開始。休止直後は48羽のペンギンがいたが、今回の移送により残すところケープペンギンが5羽とフンボルトペンギンが16羽となった。

飼育開始当時からペンギンを見守ってきたマリンランドチーフの神村健一郎さん(51)は「さびしいと言えばさびしいがプロの施設で飼育してもらうことに安心している。他の仲間と一緒に伸び伸びと長生きしてほしい」と話していた。