国体断念、延期せず 県方針、予算確保が困難 きょう表明 三重

三重県は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止した三重とこわか国体・とこわか大会(全国障害者スポーツ大会)について、延期しない方針を固めたことが21日、関係者への取材で分かった。延期によって新たに必要となる予算の確保が難しいと判断した。22日の県議会全員協議会で表明する方針。

関係者によると、多くの市町や県議、競技団体などは県の聞き取りに対し、両大会を延期するよう求めていた。県は約100億円に上る経費が新たに必要となると試算し、延期の是非を検討していた。

これまでに計上した開催経費は借金返済に向けた積み立ての先送りなどで捻出したが、新たな予算を確保するには「聖域なき予算の見直し」(関係者)が必要となることを踏まえ、延期は困難と判断した。

さらに、一部の市は県の聞き取りに「コロナ禍で両大会の準備に当たる人員が確保できない」などと回答し、延期への協力が得られない可能性があったことも県の判断に影響したとみられる。

また、県が両大会の寄付金を返還する方向で調整していることも、関係者への取材で分かった。希望者には返金し、希望しない場合はスポーツ振興などの施策に充てることも検討しているという。

両大会を巡っては、鈴木英敬前知事が先月21日の記者会見で中止の方針を表明。日本スポーツ協会などとの協議を経て同26日に中止が決まった。延期する場合は令和9年の開催となる見通しだった。