四日市北署 大衆演劇で詐欺被害防止 劇団と動画作成、配信へ 三重

【時代劇を通して振り込め詐欺に遭わないよう注意を呼び掛ける四日市北署員と里見劇団進明座の劇団員ら=四日市市生桑町の四日市温泉おふろcafe湯守座で】

振り込め詐欺の被害を減らそうと、四日市北署と、全国を回る大衆演劇の「里見劇団進明座」は19日、四日市市生桑町の四日市温泉おふろcafe湯守座で特別公演をした。江戸時代から現代にタイムスリップした親分が、市役所職員を名乗る人物からうその電話を受けて還付金詐欺に遭いそうになる高齢者を助けるストーリーだ。

署員が詐欺被害に遭いそうになる高齢者役、劇団員は銀行員役などで出演し、劇中で「うまい話をうのみにしてはいけない」、「ATMで還付金は受け取れない。身内に相談するのが一番」などと呼び掛けた。

同署が里見劇団進明座に台本作成や公演の協力を依頼。生活安全課の署員が公演の撮影と動画を編集し、県警の公式ユーチューブで来月から配信する予定。

公演を見た丸山和行さん(71)は「分からないときは周囲に聞いたり、相談したりしたい」と話した。

里見直樹座長は公演後に「自分一人で考え込まず、親やきょうだい、警察などに相談してほしいという思いを込めて演じた」と語った。

同署管内では今年1月から8月末現在で、振り込め詐欺の被害は5件(前年同期比4件減)、被害額は930万円(5440万円減)。

生活安全課長の佐藤大志警部は「『もしかして』という気持ちを持ち、相談することをためらわないでください」と話した。