松阪 飯高風力計画に「反対」9割 市民団体、事業者に意見書 三重

【風力発電施設に対する意見書について説明する佐々木さん(中央)ら=松阪市役所で】

【松阪】三重県松阪市飯高地域への巨大風力発電施設建設計画について、市民団体「みんなの飯高」は17日、市役所で記者会見し、事業者へ計画段階環境配慮書に対する意見書1060通を提出したと発表した。集計分737件のうち反対意見は9割を超えた。

事業はリニューアブル・ジャパン(東京都港区)が計画。「(仮称)三重松阪蓮ウィンドファーム発電所」として、同市飯高町西域の山地尾根に風車を最大60基設置する。計画段階環境配慮書に対する意見書を募集していた。

事業計画をきっかけに飯高町の「子育てサークル「飯NE!!」(佐々木尚子代表)が8月17、18両日に勉強会を開き、延べ65人が参加。その中で意見書の提出や、書く呼び掛けをすると決めた。同30日までの提出期限までに1060件が集まった。

多く集まったので同25日ごろから内容の集計を思い立ち、「みんなの飯高」を立ち上げ、737件を集計した。内訳は県内514件(市内144件)、県外217件。

内容は「反対と明記」390件、「反対の趣旨」277件を合わせて667件(90・50%)。賛成は1件だった。

多かった意見は「風力発電自体への反対・不安・疑問」363件、「自然・環境破壊への反対・不安・疑問」280件、「自然災害・土砂崩れ・台風の影響・対応」189件。

佐々木さんは「賛成、反対でなく関心を持って正しく知り、自分の意見を持って交流させることが大切」と語り、同会の太田覚氏(自然体験NPO「アイシエラ」理事長)は「地域に影響のある大きな開発事業」と話した。

竹上真人市長は同31日、計画段階環境配慮書に対する知事への市長意見を提出し、「地域住民などとの合意形成を図るなかで説明会など理解を高める努力を十分行っていただきたい」と求めている。