新型コロナワクチン 4800回分廃棄 津の県営接種会場 三重

【記者会見でワクチンの大量廃棄を発表し、頭を下げる県幹部ら=三重県庁で】

三重県は17日、ツッキードーム(津市藤方)に設置した新型コロナウイルスワクチンの県営接種会場で、4800回分のモデルナ製ワクチンを廃棄したと発表した。施設を管理する津市と県の調整ミスにより、冷凍庫に電源が供給されなかったことが原因。一つの接種会場で一度に廃棄するワクチンとしては国内で過去最大規模とみられる。

県によると、このワクチンは15日に搬入された。施設を管理する津市から委託を受けた事業者が15、16両日の夜間に非常用電源のブレーカーを落としたため、冷凍庫内の温度が上昇したという。

津市の職員が翌17日に「冷凍庫に電力が供給されなかった可能性がある」と県に連絡。県の担当者が冷凍庫の温度管理記録で温度の上昇を確認した上で「廃棄せざるを得ない」と判断したという。

この施設では通常業務として夜間に非常用電源を落としていたが、県は非常用電源に冷凍庫を接続していた。「市との調整が不十分だったため、ブレーカーを落とすことを把握していなかった」としている。

ツッキードームの接種会場は、県がワクチン接種の推進を目的として設置。2回目が未接種の人や妊婦らを優先して13日から予約を受け付け、17日からは12歳以上を対象に受け付けを開始した。

会場では11月7日までに8400回の接種を予定している。接種開始の25日と翌26日は来週中に搬入されるワクチンを使用するが、それ以降の供給について、県は「国と調整する」としている。

医療保健部の渡邉和洋感染症対策課長は17日の記者会見で「ワクチン供給が少ない中で、大量のワクチンを廃棄したことに申し訳なく思う」と謝罪。「今後は二度とないようにする」と述べた。