信号の色、スマホで音声通知 県警が整備、運用始まる 三重

【信号機の方角や色が示されたスマートフォンの画面】

視覚障害者が安全に道路を横断できるよう、三重県警はスマートフォンを通して信号機の色や交差点の名称が音声で発信される歩行者支援装置を整備し、運用を開始した。津市の津駅周辺の信号機3基と県立盲学校付近の信号機1基の計4基を配置している。

専用のアプリ「信GO!」をダウンロードして使う。同装置が整備された信号機に近づくと「東西方向が青になりました」など信号機の色や方角などが音声や画面で通知される。同装置に加え、白色の押しボタン箱が設置されている信号機は、スマートフォンの画面を押すと、青色を延長することもできる。

同市桜橋の県視覚障害者支援センター職員で全盲の大澤剛さん(48)は「あと何秒で青色になるかが分かるようになったのでありがたい。使える場所がもっと増えてほしい」と話す。その上で「ハード面の整備だけでなく、周りの人が『青になったので一緒に渡りましょう』と声を掛けてくれると、外出する人も増えるはず」と語る。

県警交通規制課によると、「ピヨピヨ」「カッコー」など青色に変わったことを伝える音響式信号機は今年3月末現在、県内で312基整備されている。夜間は病院や高齢者施設などに配慮し、24時間運用している同信号機は125基(40・1%)にとどまる。

県警は現在整備されている4基のほか、来年1月中に津市や伊勢市、四日市市の信号機計34基で同装置の整備を進めていく。同課の三尾啓輔次長は「アプリを使うと、時間制限なしで音声案内してくれる。視覚障害者の意見を聞きながら運用方法や設置場所を考えていきたい」と話す。