三重県知事選 3候補「最後のお願い」

【(右)演説する一見候補=桑名市多度町多度で、(中央)演説する岡野候補=津市東丸之内で、(左)ポスター貼りを終えた支援者をねぎらう石川候補=津市香良洲町で】

鈴木英敬三重県知事の辞職に伴う知事選は11日、選挙戦の最終日を迎えた。元国交省官僚の一見勝之(58)=自民、公明、立憲民主、国民民主推薦=、元県議の岡野恵美(69)=共産推薦=の両候補は街頭演説で「最後のお願い」にいそしんだ。建設会社社長の石川剛候補(47)は選挙活動に当たったスタッフをねぎらった。

 ■一見陣営
一見候補は大票田の北勢5市町を巡り、11カ所で街頭演説に立った。「県民からの信任がない知事には力がない。信任を私に頂けたらありがたい。一緒にコロナに立ち向かおう」と呼び掛けた。

桑名市多度町の多度大社前では、新知事がコロナ対応や三重とこわか国体延期の可否判断を担うことを踏まえて「誰かがやらなければならない。三重に生まれた人間が三重を守らなければならない」と語った。

地元の県議らもマイクを握って「一見さんを力強く支えてほしい」「投票に行ってもらうよう、支持を広げてほしい」などと呼び掛けた。締めくくりの街頭演説は出身地の亀山市を選んだ。

■岡野陣営
岡野候補は地元の津市を巡り、国道沿いや津駅前などの計10カ所で街頭演説に臨んだ。買い物客や通行人に「優しい三重県政に流れを変えよう。どうか支援を広げてほしい」と呼び掛けた。

津市東丸之内の路上では、看護師や保健師の勤務経験をアピール。「コロナ対策をしっかり行い、命を守る県政に切り替える。保健所の体制を充実させ、PCR検査も十分に行えるようにする」と訴えた。

「国に言いなりの政治を県民が主人公の県政に切り替える」と強調。「女性の知事として、ジェンダー平等の社会を実現しなければならない。性の多様性を認め、外国人の人権を守る県政をつくる」と訴えた。

■石川陣営
石川候補は津市香良洲町の事務所で、ポスター貼りなどの選挙活動に当たったスタッフらにねぎらいの言葉をかけた。この後、応援に来ていた妹や家族と伊勢神宮を参拝し、県の発展を祈願した。

選挙期間中は街頭演説を実施せず、経営する会社の従業員や家族ら10人ほどの協力を得て選挙ポスターの掲示に努めてきた。この日までに、約4600カ所ある掲示板のほぼ全てに貼ったという。

石川候補は取材に「自分たちでポスターを貼りに歩いたことで、多くの魅力や課題が見えた。有権者からは今までの政治にうんざりしているという声も頂き、実りある活動だった」と振り返った。