災害対応力の向上を 紀伊半島大水害10年でシンポ 三重

【水害対策について話し合う参加者ら=オンライン開催のシンポジウムで】

みえ防災・減災センターなどは11日、発生から10年を迎える紀伊半島大水害の教訓を伝え、地域の災害対応力向上を図ることを目的に「紀伊半島大水害10年シンポジウム」をオンライン開催した。県内企業の防災関係者や地域の自主防災組織など、計113人が「タイムライン防災」についての講演やパネルディスカッションを視聴した。

講演では、東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センターの松尾一郎客員教授が、災害発生時にいつ・誰が・何をするのかを具体的にまとめた「地域版タイムライン」を紹介した。

昨年7月に鹿児島県球磨村に台風が接近した際、地域版タイムラインの実践が人的被害を最小限に抑えたことを例に挙げ、「先を見越して早めの防災対応をすることが重要」と述べた。

パネルディスカッションには、松尾教授のほかにも国や地域の防災担当者など計六人が参加した。

紀宝町鮒田自主防災会の東口高士会長は、紀伊半島大水害発生当時の被害状況を紹介。川の水が堤防を超えると、一気に地区中が浸水したと話した。水害発生後には高台避難所を設置し、近年は車庫や倉庫の新設や住民の衣装ケースを用意して水害に備えているとした。

県は、録画したシンポジウムの内容に字幕を付けてみえ防災・減災センターのホームページで公開予定。