「決断と実行の毎日だった」 鈴木三重県知事退任会見、10年5カ月振り返る

【記者会見で「決断と実行の毎日だった」と振り返る鈴木知事=県庁で】

次期衆院選三重4区での立候補に向けて12日付で辞職する鈴木英敬知事(47)は10日、最後の記者会見に臨んだ。「決断と実行の毎日だった」と約10年5カ月の在任期間を振り返った。コロナ禍での辞職については、次期知事就任の直前まで職務を全うすることを踏まえて「無責任というそしりを受けるようなことは一切ない」と述べた。

鈴木知事は「全身全霊で職務に当たり、誰よりも三重のことを考え、汗をかいて走り回った。政治経験も人生経験もない、三重が生まれ育ちでもない私を信じて共に歩んでくれた県民のおかげ」と述べた。

印象的だったことに紀伊半島大水害の対応や伊勢志摩サミットの誘致、新型コロナウイルス感染症の対応を挙げた。「なるべく明るさを失わず、希望を持つ姿勢で職務に当たってきた」と振り返った。

「県庁が必ずしも応えていなかったことを、現場や当事者の思いで決断したこと」を成果とし、犯罪被害者支援条例、土砂条例、性の多様性に関する条例の制定や木曽岬干拓地の活用促進などを例示した。

辞職に当たっての心境を問われると「まだ実感がわかない」と回答。「心と体にしみこむぐらい知事の仕事に打ち込んできた。重圧の日々で大変だったが、たくさんの喜びや幸せを感じた」と語った。

任期半ばでの辞職は「申し訳なく思う」としつつ、コロナ禍での辞職は「国体中止の判断や病床確保の要請など、責任から逃げずに立ち向かった。無責任というそしりを受けるようなことは一切ない」と述べた。

次期衆院選への立候補に向けた思いは「16日ごろに記者会見をしたい」として言及を避けた。生涯にわたって三重県民でいるかとの問いには「間違いない。骨を埋めて政治人生をかける」と述べた。