3万年前の石器展示 県松阪庁舎で剥片など15点 県内最古の内垣外遺跡 三重

【内垣外遺跡出土の約3万年前の石器=松阪市高町の県松阪庁舎で】

【松阪】県埋蔵文化財センターはこのほど、三重県松阪市高町の県松阪庁舎一階玄関ホールで「三重県最古の遺跡 内垣外(うちがいとう)遺跡展」を始めた。会期は10月下旬まで。

旧石器時代の同遺跡は多気郡多気町相鹿瀬(おうかせ)の宮川中流左岸にある。丘陵裾に位置し、宮川対岸に円すいの山が見え、その背後に山並みが左右対称に広がっている。

県道建設に伴う平成8年度の発掘調査で石器と剥(はく)片が502点出土した。県内でも珍しい、石を集めて焼いた跡「被熱礫(れき)群」が見つかり、そこに混じっていた炭化物の分析で約3万年前と判明した。県内唯一、最古の後期旧石器時代前半期の遺跡で、東海・近畿地方でも数少ない。

展示では「使用痕のある剥片」など出土品を15点出品。「接合できる剥片」の実物には「石を細かく割って、石器を作り出そうとしていたことがわかります」と写真パネルを付けて解説。石核には「石器の素材となる剥片を取って残った石のかたまり」と説明している。