困窮家庭の子どもに弁当を コロナ禍で急増 伊勢市社協が資金募る 三重

【「きっちんプロジェクト」への資金協力を呼び掛ける社協の担当者ら=伊勢市御薗町の市社会福祉協議会本所で】

【伊勢】三重県の伊勢市社会福祉協議会は、コロナ禍で経済的に困窮する家庭の子どもたちに、定期的に弁当を提供する事業「きっちんプロジェクト」を実施。インターネットを通じたクラウドファンディング(CF)で、資金協力を呼び掛けている。

市社協では2019年から、経済的に苦しい家庭の小学4―中学3年生を対象に、学習支援を続けている。現在は、定員を上回る110人余りの児童生徒が登録し、週に一度、教員OBや学生ボランティアの協力で学習指導を受ける。中には、十分な食事ができていない子どもたちもいるため、月1回の軽食の提供や不定期の食品配布なども行ってきたが、コロナの影響が長引く中で困窮する家庭は急増。そこで、食事提供の回数を増やし、学習支援に参加する子どもらに毎週弁当の提供ができるよう、地元企業や飲食店の協力を得てCFで資金を募る取り組みに乗り出した。

実施期間は30日までで、CFサイト「キャンプファイヤー」から受け付ける。プロジェクトの賛同企業から、寄付金額に応じた返礼品として、羽毛掛けふとん、すき焼き用伊勢肉、伊勢角屋麦酒セット、赤福餅などが用意されている。返礼品のない直接寄付も受け付ける。

目標金額300万円に達しない場合でも食事提供は実施。11月から1年間、学習支援時に子どもたちに弁当を配布する予定。

市社協の担当者藤原真人さんは「学校給食が唯一の食事といった子や、親が仕事で不在で『孤食』となる子もいる」といい「食事提供を通し、子どもたちの声なき声を聞き支援していきたい。多くの人に現状を知ってもらい、継続した支援の仕組みづくりにつなげたい」と話している。

問い合わせは市社協=電話0596(63)5334=へ。