
【津】津市観光協会の新会長に就任した山川芳春氏(67)=三重県津市香良洲町=がこのほど会見し、コロナ後を見据えた津市の観光振興について「ポテンシャルある点の魅力をつないで一つの大きい津の魅力を発信したい」と抱負を語った。
山川氏は同町の山川測量設計コンサル代表で津市商工会会長を務める。同協会副会長を経て7月29日付で会長に就任した。任期は2年。
山川氏は新型コロナウイルスの影響で観光産業が打撃を受ける中で「今後感染症と向き合いながら津市ににぎわいを取り戻したい」とし「SNS(会員制交流サイト)を通じたタイムリーな情報発信、(安濃津よさこいなどで)親交の深い台湾を中心としたインバウンドに力を入れたい」と述べた。
津市には魅力ある施設や飲食、物産があるものの現状はそれらが「点でしかない」と指摘。コロナ禍前は津市北部の国宝専修寺、道の駅津かわげ、産直場の朝津味、博物館、美術館の5カ所には年間で計300万人以上が訪れているが「そこに来ただけで帰ってしまっている。それらを周回してもらえるスタンプラリーや花めぐりなどの企画を街全体に広げていけるといい」と述べた。
また「空港からのアクセスの良さや伊勢神宮に近いことも魅力」として榊原温泉や香良洲神社など市内で神宮とゆかりある場所を挙げ「気づかれていない場所をつないで『津ってこんないいところ』と感じてもらいたい」と語った。