
青木謙順三重県議会議長は6日の定例記者会見で、中止が決まった三重とこわか国体・とこわか大会(全国障害者スポーツ大会)の延期について、月内にも県議らの意見を聞き取ることを明らかにした。
青木議長は両大会の中止について「努力を積み重ねてきた選手や関係者らの心情を考えると、つらく悲しい決断」としつつ「県民の命と安全を最優先に考えると致し方のない判断だと思う」と理解を示した。
その上で、今月中にも代表者会議や全員協議会を開き、延期の是非に対する意見を県議から聞き取ると説明。「競技団体や市町の意見に加え、地域から選ばれた議員の意見も伝える必要もある」と語った。
一方、稲垣昭義副議長は両大会を中止した判断について「後の人に評価されること」と指摘。「新型コロナの影響があるとは言え、10年近くにわたって準備をしてきた重みに耐えられるかは難しい」と述べた。
県によると、国体の要項は両大会を延期する場合、中止の決定から1カ月以内に日本スポーツ協会へ申請する必要があると定めている。県は市町や競技団体などでつくる実行委の意見を踏まえて判断する方針。