
【鈴鹿】三重県の鈴鹿市はこのほど、同市役所にある3カ所の女性用と多目的の個室トイレに、生理用品を無料で提供する機器計5台を設置した。東海4県で初めて。
年度内に市役所内の増設を含め、AGF鈴鹿体育館や市立図書館など8施設に計48台を設置する。
個室トイレ内に設置した箱形の機器に、無料アプリをダウンロードしたスマートフォンなどの端末を近づけると、取り出し口から生理用ナプキン1枚を受け取ることができる。登録すると、2時間後に再度1枚使用でき、25日間ごとに計7枚使用できる。
コロナ禍の貧困状況などで、生理用品の取得が困難な女性を支援する。市は生理用品の無料提供サービスを全国的に展開するオイテル(本社・東京都品川区)と、8月にサービス提供の協定を締結した。事業費はコンセント電気工事代の50万円。
機器の設置や生理用品の購入は、オイテルが動画の広告収入で賄う。
担当の男女共同参画課は「いろいろな人に、気軽に使ってもらいたい」と話していた。