「県民に心から感謝」 三重県知事、最後の定例会見

【最後の定例記者会見に臨む鈴木知事=三重県庁で】

鈴木英敬三重県知事は3日、最後の定例記者会見で、退任を前に「自分を信じてくれた県民に心から感謝する」と述べた。一方、3期10年間の振り返りは「まだ最後の実感がない」とし、10日の退任会見に持ち越した。鈴木知事は「政治や人生の経験も少なく、三重県の生まれ育ちでもない自分を信じ、共に歩んでくださった県民に心から感謝している。県民に育てていただいたという思いが強い」と語った。

次期衆院選三重4区での立候補を理由に退職することについては「いろんな意見があり、重く受け止めているが、悩んだ末の決断。新たな立場をいただけるなら、さらに精進して恩返ししたい」と語った。

一方、3期10年間の振り返りを促された鈴木知事は「コロナ対策に全力を挙げている中で最後だという実感がない」「退任まで1週間ある」などと述べ、この日は振り返りの対象を「定例記者会見」に限った。

退任までに開く記者会見は、初当選時の公約に掲げた「ぶら下がり会見」を含めて1622回に上る見通しを示した上で「県政の情報を伝える重要な場だった。答え方を日々、自問自答した」と語った。

印象に残る記者会見として、伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)の開催決定時を挙げた。紀伊半島大水害発生時も「まだ職員もぶら下がり会見の対応に慣れていなかった。難しさを感じた」と振り返った。