防災の日 台風想定し図上訓練 紀伊半島大水害10年 県が対策検証 三重

【図上訓練に臨む職員ら=三重県庁で】

「防災の日」の1日、三重県は台風の上陸を想定した図上訓練を県庁で実施した。約190人の県職員が新型コロナウイルスの感染防止対策を取りながら、被害を把握する手順などを確認した。

県によると、例年は大規模地震の発生を想定して実施しているが、発生から10年が経過する紀伊半島大水害を教訓に進めてきた対策の検証などを目的として、今年は台風の上陸を想定して実施した。

新型コロナウイルス対策として訓練の参加者を分散させるため、会場を県庁や講堂棟などに分けて実施。市町や警察、自衛隊など関係機関の職員ら約60人は別会場からオンラインで参加した。

訓練は東紀州地域で紀伊半島大水害レベルの被害が発生したとの想定で、午前9時から約8時間にわたって実施。被害の把握や関係機関への協力依頼、システムを使った情報共有の手順などを確認した。

鈴木英敬知事も参加し、本部員会議で職員らに対応を指示した。「まだ助けの手が届いていない人も必ず助け出します。希望を捨てず、しばらくの辛抱を」などと、県民への呼び掛けにも臨んだ。

三重大院工学研究科の川口淳准教授は「それぞれの職員が意識を持って仕事をこなした」と評価しつつ、情報共有に課題があると指摘。被災した自宅療養の感染者を市町と連携して支援するよう促した。