三重県知事選 3候補に政策聞く・中

本紙が鈴木英敬三重県知事の辞職に伴う知事選に立候補した3氏に実施したアンケートでは、厳しい財政状況への対応や行政の在り方などについても尋ねた。候補者からは予算のチェックや無駄の排除で財政難を解消する考えが相次いだほか、使い道の見直しを訴える声も上がった。(届け出)
■一見 勝之候補(58)無新■
―厳しい財政状況への対応は。
三重県の財政を預かる身として、不断のチェックと適正な予算策定、執行を心掛ける。二本松藩の「戒石銘」に思いを致し、職員の士気を落とさないようにしながら、行政の無駄の排除、効率化に努める。

―これからの行政に問われることは。
県民の命と生活を守り抜くことが県政の最重要事項と考える。そのために、県民に信頼され、県民の声に耳を傾けるシステムを構築し、「聴いて聴いて、さらに聴いて、汗をかく行政」を実現する。

―リニア中央新幹線への考えは。
リニアの早期完成は首都圏への移動時間の短縮効果だけではなく、2拠点勤務の促進による人口の社会増をもたらし、観光客の増加が見込める。早期の開業を強力に働き掛ける。
■岡野 恵美候補(69)無新■
―厳しい財政状況への対応は。
財政力は全国15位であるのに財政難で、1人当たりの民生費が全国35位であり、医療関係費が軒並み低いなど、使い方を間違っている。各種補助金・委託費などの精査や大型公共事業の見直し、入札制度の改革、大失政のRDF事業の総括に取り組む。

―これからの行政に問われることは。
説明責任。分かりやすい行政運営。国への忖度(そんたく)をやめて、県民の声を反映する。ジェンダー平等や環境負荷の軽減を全ての施策に。

―リニア中央新幹線への考えは。
県内に駅が作られたとしても、多くの県民にとってメリットはない。JR自身もペイしないという中、現在でも国の財政投入がなされ、大阪までの延伸でさらに国・県・市に財政負担が増す。一方で、在来線の廃線が進み、地域交通が縮小の危機となっている。時短効果を喧(けん)伝するが、説得力に欠ける。そのものの危険性、工事・運行時事故発生による危険性、環境破壊に加え、膨大な電力消費、温暖化防止、地方創生の観点などからもこれからの社会には矛盾し、そぐわない。「遠く早く」より「近くゆっくり」。
■石川 剛候補(47)無新■
―厳しい財政への対応は
借金をしていてどうするのか。全てを税金で賄おうとせず、民間の協力でサービスを実施すべき。航空やIT、農業など、全ての産業を潤わせて税収を確保する。税制で優遇する特別区を設けて企業を誘致し、港湾の整備も進める。政治家と公務員には保障があるが、コロナの影響を受けているのは県民。庶民の生活を上げて格差を是正する。過酷な労働の警察や消防の職員は大切にしたい。

―これからの行政に問われることは。
周囲に成果が評価されるように透明性のあるシステムにしたい。県がやっていることは全て公表し、公務員がしっかり働いているのかをチェックしてもらう。知事は24時間、県民にリアルタイムで監視してもらっても良い。最後の1円まで知事に給料を払って良かったと思ってもらえるようにしなければならない。政治家は選挙に出たり、職をやめたりしてしまう。県の長は県庁に腰を据えて仕事をしなければならない。

―リニア中央新幹線への考えは
ぜひ県内を通ってもらいたい。県外への移動はとても不便。税金を納めているのに不便さが解消されないようではならない。この不便さが経済をだめにしていると思う。遠方までの移動時間が短縮すれば、日帰りでの県外出張も簡単にできるようになる。リニアにつながるインフラの整備も進めたい。