三重県 コロナ患者受け入れを 県内全病院に協力要請

【テレビ会議で、医療機関に病床確保を要請する鈴木知事=三重県庁で】

新型コロナウイルスの急拡大によって三重県内の病床が逼迫(ひっぱく)していることを受け、県は30日夜、感染症法に基づく協力要請として、県内全ての病院に対して入院患者の受け入れや新たな病床の確保を求めた。

県によると、入院患者の受け入れや病床確保の協力要請を実施するのは東海3県で初めて。東京都や大阪府、奈良県などが実施している。要請によって確保する病床数の目標や要請の期間は定めていない。

新型コロナの患者を受けて入れている24の病院に対しては、受け入れの追加や最大限の病床確保を要請。残る70の病院には、受け入れに向けた検討や宿泊療養施設への人的派遣を求めている。

また、酸素投与が必要な患者を治療する「臨時応急処置施設」を北勢の病院に設置したことを明らかにした上で、三重DMAT(災害派遣医療チーム)を設けている17の病院に派遣を要請した。

要請を受け、三重大付属病院(津市)は緊急の場合を除いて新型コロナ以外の入院や手術を一時的に停止し、増床を図る方針。このほか、北勢を中心に一部の病院が病床の確保を検討しているという。

鈴木英敬知事がテレビ会議で全ての病院に協力を要請。「医療の逼迫により、本来なら入院すべき患者が入院できない事態となることも懸念される。総力戦で危機的な状況を乗り切りたい」と述べた。

鈴木知事は会議後の記者会見で、要請に応じなかった病院に対する勧告や医療機関名の公表について「今のうちから考えているわけではない。少しでも協力してもらいたい思いで要請した」と語った。