東京パラ陸上・伊藤選手 クラス分け「かなりショック」 再変更信じ「一生懸命走る」 三重

東京パラリンピックの陸上車いすT52でメダル候補だった鈴鹿市在住の伊藤智也選手(58)=バイエル薬品=が、障害の程度を区分するクラス分けの結果、大会直前になって、障害の軽いT53に変更になったことを受けて25日、都内で会見し「正直かなりショック。私は以前と何ら変わらない体で、競技クラスだけ軽くなり、納得はいっていない」と率直な感想を述べた。

伊藤選手は国際パラリンピック委員会(IPC)が今月20日に行った検査で体幹機能が残存しているとの指摘を受けた。23日に再検査を受けたが判断は覆らなかった。伊藤選手はT53の参加標準記録は突破できていないが、特例で29日の同クラスの400メートル予選に出場する。

400メートルはクラス分けを実施した大会の一番最初の出場種目のため、IPCが最終的なクラスを決定する「競技観察」も併せて行われる。大会中に元のT52クラスへの再変更を認められる可能性もあり「T52(の判断)が出ることを信じて、一生懸命走りたい」とレースに臨む心境を述べた。

IPCは新型コロナウイルスの影響で国際クラス分けの機会となる国際大会が開催されなかったことを理由に、東京パラリンピックの直前でクラス分けを実施し、未確定の8競技が対象となっていた。

伊藤選手はT52クラスで北京大会で2冠、ロンドン大会で3つの銀メダルを獲得。その後いったん競技から引退したが東京大会に向け現役復帰。2年前の世界選手権で400メートルで銀メダル、100メートルと1500メートルで銅メダルを獲得しT52クラスの3種目で東京パラリンピック出場を決めていた。