「四郷の初穂曳」に焦点 伊勢で企画展 大しめ縄やほら貝展示 三重

【過去の川曳で使用した大しめ縄や采、記録写真などが並ぶ会場=伊勢市楠部町の四郷地区コミュニティセンターで】

【伊勢】収穫したばかりの新穀を三重県伊勢市の伊勢神宮に市民らが奉納する「初穂曳(はつほびき)」をテーマにした企画展「四郷の初穂曳」が、同市楠部町の四郷地区コミュニティセンターで開かれている。9月末まで。

初穂曳は毎年10月、伊勢神宮の祭典「神嘗祭」に合わせた奉祝行事として実施され、今年で50回を迎える。初穂を奉曳車(ほうえいしゃ)に載せて外宮に納める陸曳(おかびき)と、五十鈴川を船を引いて内宮へ奉納する川曳(かわびき)があるが、昨年は新型コロナウイルスの影響で規模が縮少され、一般道や五十鈴川での奉納は中止し、関係者のみで行われた。

川曳は内宮周辺の市民らが持ち回りで担当し、今年は四郷地区が主催団となることから、住民でつくる同センター地域交流室運営委員会が展示を企画。同地区が前回担当した平成28年の行事で船に飾った大しめ縄や、引き手を指揮するヒノキ製の「采(ざい)」、ほら貝などを展示した。過去の川曳の様子を捉えた写真約30点や解説パネル、地元の法被やのぼりも並ぶ。

同運営委の上野尚委員長(74)によると、今年も規模縮小の予定だといい「残念だが仕方がない。過去の行事の様子を紹介することで、伝統をつなぎたい。感染症が早く終結し、従来の活気ある行事が戻ってほしい」と話した。(新型コロナ感染拡大防止のため、25―9月12日まで休館)