全国高校野球選手権大会 三重、ベスト8逃す 再び甲子園で雪辱誓う

【8回、2点本塁打を放ち生還した池田=阪神甲子園球場で】

第103回全国高校野球選手権大会第11日は24日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で3回戦があり、三重県代表の三重(松阪市)は福井県代表の敦賀気比に3―6で敗れ、全国準優勝した平成26年以来のベスト8入りを逃した。

初戦の樟南(鹿児島県)戦で公式戦初完封勝利の2年生主戦上山颯太が2試合連続で先発したが初回敦賀気比打線に捕まった。1番打者東鉄心の左中間への二塁打を皮切りに6安打1死球を与えて5失点で降板。上山は「相手の雰囲気にびびって腕が振れていなかった。直球が甘く入って打たれた」と肩を落とした。

二回から救援登板した3年生左腕の辻亮輔が二回に1点を失うも、三回から六回は無失点に抑え、敦賀気比の勢いを止めると、打線も反撃開始。6点を追う七回、3年生の7番寶田裕椰が左前打で出塁。代打の2年生藤井勇斗が左前打で続くと、3年生の9番服部優成の二ゴロが相手の悪送球を誘い1点を返した。

八回には内野安打で出塁した3年生の3番品川侑生を一塁に置き、主砲の3年生、池田彪我主将が左柵越えの2点本塁打を放った。しかし追撃及ばず、試合は3点差のまま幕を閉じた。

試合後上山は「学年関係なく練習しやすい雰囲気を作ってきてくれた先輩方に勝利を届けたかった」と悔し涙を見せたが、池田主将は「本塁打を打ってガッツポーズできたのはうれしかった。甲子園は良いところだった」と話し「上山がいなかったら甲子園に来られなかったので、ありがとうと伝えた」。

この日4打数4安打の寶田は「自分の持つ力はすべて出し切った」と曇りのない表情。二番手で登板した辻も「初回に悔しい思いをした上山の思いを受け継いで投げた。1点取られた後は開き直って、楽しんで投げることができた」と充実感をにじませた。

3年生から「来年も絶対甲子園に戻ってこい」と声を掛けられ「絶対戻ってこようと思った」と話す上山。試合を振り返り「なかなか流れをつかめなかった」と話した沖田展男監督も「甲子園を経験した選手を含め、秋以降の新チームで再び甲子園を目指したい」と夢の舞台でのリベンジを誓っていた。