野良猫シェルター運営へクラウドファンディング 伊勢のボラ代表中村さん 三重

【野良猫の保護に向けて協力を呼びかける中村さん=伊勢市内で】

【伊勢】全国的に野良猫を巡るトラブルや殺処分などが後を絶たない中、三重県伊勢市内で「TNR」のボランティアに取り組む「Ise Happy Cats」代表の中村あすかさん(40)が、保護シェルターの運営に向けたクラウドファンディングを始めた。中村さんは「これをきっかけに活動への理解が広がれば」と話す。

TNRとは、Trap(捕獲する)、Neuter(不妊手術をする)、Returen(元の場所に戻す)の頭文字をとった活動。捕獲した野良猫に不妊や去勢手術を施して繁殖を防ぐことで騒音やふん尿等を巡るトラブルや、殺処分の減少が期待できるとして全国的に活動が広がっている。

中村さんは平成29年の台風時に公園で見かけた捨て猫を保護したことをきっかけに活動に興味を持つようになったという。

手術費用は市町ごとに助成金制度があるが、地域住民の協力を得るためには粘り強い交渉が必要となる。中村さんは当初、手術代を含めて全て自己負担で活動を続けていたが、個人での活動に限界を感じるようになったため県や市に協力を要請。その後は伊勢保健所の依頼でトラブルを抱える地域住民に対する制度説明や野良猫の捕獲、譲渡先が見つかるまでの一時保護といった活動を続けている。

増え続ける保護猫への対応から、昨年12月に伊勢市内の古民家を改装して保護猫用のシェルターとしての活用を開始。世話を手伝ってくれる有志らとこの7月に団体を立ち上げた。

クラウドファンディングでは、シェルターの改装費用や保護時に負担しているエサ代、病気やけがの治療費のほか、保護猫の譲渡会セッティングに向けた費用として、140万円を目標に支援を求めている。

中村さんは「活動が周知されることで費用負担も減り、結果的に殺処分も減る。不幸な猫が増えるのを防ぐために全力で頑張っているのでご理解いただけるとうれしい。猫の行き場を作るための支援をお願いしたい」と話している。

クラウドファンディングは1口3千円からで9月末まで。URL= https://camp-fire.jp/projects/403061/preview?token=1dai5iqt =