松阪空襲など130点 戦時の記録・資料を展示 平和の大切さ考えて 三重

【松阪空襲B29飛行ルートを示す後藤共同代表=松阪市外五曲町の同市文化財センターで】

【松阪】「松阪 平和の会」(前嶌徳男・後藤健一共同代表)は20日、三重県松阪市外五曲町の同市文化財センター第一ギャラリーで「2021平和展」を初めて開いた。入場無料。会期は22日まで。

同会は2年前、退職教員11人で結成。「戦争中の現実」をテーマに平和展開催を準備し、約130点を展示する。

昭和20年2月4日の松阪空襲で中島飛行機松阪工場を襲ったB29の飛行ルートを航空写真で示し、焼夷(しょうい)弾が突き抜けた民家ひさしの穴の写真、大本営発表や空襲の戦訓を報道する伊勢新聞などを出品。中国戦線や広島・長崎の原爆被害、沖縄戦のパネルを並べる。

昭和60年の宮川高校文化祭に寄せられた平和の色紙87枚のうち、漫画家の中沢啓治氏や石ノ森章太郎氏らの10枚を展示している。作家の早乙女勝元氏は「その火を消すな毎日毎日たき火をくべろ」と書いている。

後藤共同代表は松阪空襲の焼夷弾破片や戦後の墨塗り教科書を示しながら、「松阪市と多気郡に残る『戦争』や、戦時下と戦後の子どもたちを通じ、戦争の悲惨さ、平和の大切さを考える機会になれば」と来場を呼び掛けている。